肥満と健康への影響

肥満は米国および全世界の大きな健康問題の一つです。米国の成人5人のうち、約2人が肥満による問題を抱えています。

肥満とは

肥満とは、身長に対する標準体重を超過した体重を表す用語です。肥満はBMI(体重指数)を使用して測定されます。BMIは、体重を身長で割って算出します。BMIは体重問題のスクリーニングに使用される場合がありますが、 BMIだけで健康問題や体脂肪に関する診断は下せないことを理解しておいてください。BMI値が高い場合は、体脂肪が高いことを意味します。BMIが18.5~25の場合は正常です。BMIが25~30の場合は、体重過多に該当します。BMI30以上が肥満に該当します。BMIが40以上の場合は、極度または重度の肥満とみなされます。

肥満の問題

体重が増えることで、多くの深刻な健康問題のリスクが高まります。これには、心臓、肺、血管、脳および関節などの問題が含まれます。健康リスクには次のようなものがあります。

  • 心臓および循環器系の問題これには、心疾患、高血圧、心リズム障害(心房細動)、脳卒中などが含まれます

  • 2型糖尿病

  • 結腸がんや乳がんなどの特定のがん

  • 睡眠時無呼吸およびその他の呼吸障害。

  • 腰または変形性関節炎および痛風のような関節の問題

  • 胆石やGERDなどの消化管の問題(逆流性食道炎)

  • うつ病(重度の肥満を伴う)

体重が増えると生活の質にも影響をおよぼします。やりたいこと、やらなければならないことができなくなる可能性もあります。

健康上のリスクの軽減方法

肥満がもたらす健康問題のリスクを軽減するカギは、体重を管理することです。体重過多または肥満症である場合、最初のステップはまず体重を減らすことです。体重を5%だけでも減らすことで、健康に良い効果があることが研究で示されています。

減量のカギは、健康的な習慣と行動を確立することです。アドバイス

  • 食事の量をコントロールします。食糧は身体のエネルギー(カロリー)です。身体が消費するよりも多くカロリーを摂取してしまうと、体重は増えてしまいます。食習慣を見直して、適切な量の食事を摂るようにします。

  • 健康的な食生活を心がけるようにします。余分な体重を付けないように、身体が必要なエネルギー源となる栄養素の高い食べ物を選ぶようにします。糖分および脂肪分の高い食べ物を制限します。

  • 運動を心がけます。運動することでカロリーが消費され体重管理に繋がります。毎日身体を動かし、有酸素運動と筋力トレーニングを取り入れます。

  • 詳しくは医師と話し合ってください。栄養士、健康コーチ、運動生理学士、またはメンタルヘルスのカウンセラーなど、体重の管理をサポートしてくれる専門家にも相談してみてください。

外を歩く女性。
運動を日課にすることで体重をコンロトールすることができます。

減量が難しい場合、医師から薬の服用を提案される場合があります。体重減少(肥満)手術は、次のような成人で選択肢となる場合もあります。

  • BMIが40以上、または体重超過分が100ポンドを超える場合

  • BMIが35から40未満であり、2型糖尿病、高血圧、睡眠時無呼吸症候群などの深刻な健康問題がある。

  • 食事療法、運動、または薬による体重管理を試みたが、一定期間健康な体重を維持できない。

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