オピオイド薬の服用

オピオイド薬を安全に使用する

オピオイド薬は痛みを和らげる効果があります。ただし、過剰に摂取したり、長期間摂取したり、正しい方法で摂取しなかったりすると、有害になる可能性があります。健康へのリスクを軽減するには、次の安全に関するヒントに従ってください:

• 薬を定期的に服用すべきか、必要な場合にのみ服用すべきかを必ず確認してください。

• あなたが服用している薬について医師や薬局に伝えてください。オピオイド薬のことも伝えます。

• 注意すべき注意事項や副作用については、医師に訊ねてください。医師の指示に従ってください。

• 定期的に薬を服用する必要がある場合は、時間通りに正しい用量を服用してください。飲み忘れた場合に、次の服用時に倍量を服用することはしないでください。

• お薬手帳、アプリ、またはカレンダーを使用して、薬をいつ服用したかを記録します。これにより、予定通りに服用し、飲み忘れたり、余分に服用したりすることがなくなります。

• 液薬を服用する場合は、計量スプーンまたはスポイトを使用してください。正しい用量を確実に摂取することができます。

• 副作用が出た場合は、直ちに医療機関に連絡してください。

• 薬を切ったり、つぶしたり、変形させたりしないでください。

• 他の人のオピオイド薬を服用しないでください。自分の薬を他の人と共有したりしないでください。

• オピオイド薬を服用している間は運転しないでください。

• オピオイド薬を服用している間は、危険な器具や電動工具を使用しないでください。

• 有効期限を定期的に確認してください。使用期限を過ぎた薬は適切な方法で捨ててください。 

薬の飲み合わせに注意

一部の薬は、オピオイド薬と併用すると危険なものがあります。薬を組み合わせによっては、死に至る恐れもあります。服用している すべての薬について 医師と薬剤師に必ず伝えてください。この中には市販薬も含まれます。ビタミン剤、ハーブ療法、その他のサプリメントについても伝えます。違法薬物やストリートドラッグも含めます。オピオイド薬と併用すると危険な薬:

• アセトアミノフェンなどの市販の鎮痛剤

• その他の処方オピオイド薬

• クロナゼパムやアルプラゾラムなどのベンゾジアゼピン系薬剤

• シクロベンザプリンやカリソプロドールなどの筋弛緩薬

• ゾルピデムなどの睡眠薬を含む催眠薬

警告: オピオイド薬をアルコールやストリートドラッグとは 決して一緒に服用しないでください。死に至る恐れがあります。

オーバードーズの症状

オピオイド薬は、呼吸を制御する脳の領域に影響を与えます。オピオイド薬を過剰摂取すると、呼吸が遅くなりすぎる可能性があります。呼吸が止まる場合もあります。死に至る恐れがあります。 自分や他の人が過剰摂取したと思われる場合は、直ちに 911 に電話してください。

次の 3 つの主要な症状に注意してください:

• 目の中央の黒目が非常に小さい（ピンポイント瞳孔）

• 呼吸が遅くなったり止まったりする

• 覚醒していないか気付いていない、または意識がない（意識不明）

注意すべきその他の症状:

• ぐったりとした体

• 青ざめた顔

• 冷たく湿った肌

• 紫または青色の唇や爪

• 嘔吐

過剰摂取拮抗薬ナロキソン

ナロキソンは、過剰摂取の影響を逆転させるために投与される薬です。処方箋なしで購入できます。過剰摂取による症状やナロキソンの入手方法については、担当医師に相談してください。オピオイドの過剰摂取とナロキソンの詳細については、 CDCのウェブサイトをご覧ください。

オピオイド薬を安全に保管する

オピオイド薬は安全に保管する必要があります。そうすることで、他の人が誤って薬を服用するのを防ぐことができます。医薬品の盗難や誤用の防止にも役立ちます。可能であれば、薬は他の人がアクセスできない鍵付きの容器または戸棚に保管してください。薬は涼しく乾燥した場所に保管してください。浴室などの湿気の多い場所に保管しないでください。使用後は必ず薬を安全な場所に戻してください。 

オピオイド薬の廃棄

未使用または期限切れのオピオイド薬は安全な方法で処分してください。これは他人への危害を防ぐためです。いかなる理由であっても、他の人のために薬を保管したり、与えたりしないでください。オピオイド薬はたとえ1回でも、他の人が使用すると死に至る可能性があります。薬を安全に廃棄するには:

• お住まいの地域の医薬品回収プログラムを見つけてください。地元の警察署または薬局に薬を預ける必要がある場合もあります。

• 郵便返送プログラムについては薬局に問い合わせてください。郵便で薬を送ることができる場合もあります。その際は特別な封筒を使用します。

これらの選択肢が利用できない場合は、医療機関に助けを求めてください。

廃棄に関するFDAガイドライン

FDAには医薬品の廃棄に関するガイドラインもあります。トイレに流せる場合もあります。または、ゴミ箱に棄てられる場合もあります。お住まいの市または州で何が許可されているかについては、地元の水道局や廃棄物管理会社に問い合わせてください。詳細については、FDA Webサイト （www.fda.gov/consumers/consumer-updates/where-and-how-dispose-unused-medicines）で確認できます。

オピオイド薬治療の中止

オピオイド薬を数週間以上服用していると、体がその薬に慣れてしまいます。薬の服用をやめると禁断症状が出ることがあります。離脱症状にはさまざまな種類があります。軽度から重度までさまざまです。離脱症状の種類:

• 落ち着きのなさ

• 不安障害

• 筋肉痛

• 発汗

• 瞳孔が開く（拡張）

• 涙目

• 鼻水

• 眠れない

• 吐き気および嘔吐

• 腹部のけいれん

• 下痢

• 速い心拍

医師の助言なくオピオイド薬を中止しないでください。安全に服用を中止するための計画が必要になります。計画を立てることで離脱症状を管理します。ほとんどの場合、服用する薬の量が減ります。数週間かけて服用量はどんどん減っていきます。必要に応じて、このプロセスを助けるために他の薬や治療法を服用する必要がある場合があります。オピオイド薬が体から抜けていくと、体も適応していきます。そうなると離脱症状も消えていきます。これにどれくらいの時間がかかるかは、人によって異なります。