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脳卒中と退院後の手引き

脳卒中またはTIA (一過性脳虚血発作) を発症する高リスクがあります。脳卒中では、血液が脳の一部に流れなくなります。これにより、身体を制御する脳の領域にダメージを受けてしまう可能性があります。脳卒中の症状は、脳のどの部分が影響を受けているかによって異なります。

脳卒中の危険因子

脳卒中を起こした後は、脳卒中の再発リスクが高くなります。次に挙げるのは、脳卒中のリスクを高める危険因子です:

  • 高血圧

  • 高コレステロール

  • タバコまたは葉巻の喫煙

  • 糖尿病

  • 頸動脈またはその他の動脈疾患

  • 心房細動、心房粗動、またはその他の心臓病

  • 運動していない

  • 肥満

  • 鎌状赤血球貧血などの特定の血液疾患

  • お酒を飲みすぎる

  • 薬物の乱用

  • 人種

  • 性別

  • 脳卒中の家族歴

  • 塩辛い食べ物、揚げた食べ物、または脂っこい食べ物を多く含む食事

日常生活の変化

脳卒中が発症した後は、日常生活のタスクをこれまでのようにこなすのは難しいかもしれません。ですが、新しい方法で取り組むことができます。実際、日常の活動を行うことによって筋力の回復を促すことにもなります。これは、影響を受けた腕や脚を正常に動かせるようにする上でもプラスになります。根気よく取り組みます。慣れるまでの時間を自分に与えてください。自分の進歩を認めるようにします。

日常活動

転倒する危険が高くなっています。室内をより歩きやすい環境に変更します。安全に歩けるように、杖や歩行器などの補助器具が必要かどうかは、セラピストが判断します。

作業療法士 (OT) のリハビリテーションを受ける必要があるかもしれません。または、理学療法士 (PT) のリハビリテーションが必要になる場合もあります。これらの医療プロバイダーは、日々の活動に新しい方法で取り組めるようにサポートしてくれます。たとえば、入浴の仕方や着替えの方法を変更する必要があるかもしれません。また、言語聴覚士が必要な場合もあります。これまでのように話し、ものを飲み込むことができるようにサポートしてくれます。

シャワーや入浴でのアドバイス

  • 脳卒中の影響を受けていない手または足で水温をテストします。

  • 手すり、シャワーシート、可動式のシャワーヘッド、および柄の長いブラシを使用します。

  • セラピストのアドバイスに従って、その他の補助器具を使用してください。

着替えでのアドバイス

  • 影響を受けた側の手足から始めて、座ったまま服を着ます。

  • 頭から脱ぎ着が楽にできるシャツを選びます。伸縮性のあるウエストバンド付きのパンツまたはスカートを選びます。

  • プルタブにループが付いたジッパーを使用します。

生活習慣の変化

  • 医師の指示に従って薬を服用します。服用をスキップしないでください。

  • 運動プログラムを開始します。何から始めたら良いか医師に相談してください。毎日または毎週どのくらいの運動するべきか尋ねてください。ウォーキングやガーデニングなどの簡単なアクティビティーから始めてみます。

  • アルコールの量を制限します。

  • コレステロール値を管理します。管理方法については、医師のアドバイスに従ってください。

  • 喫煙している場合は、すぐにやめるようにします。禁煙プログラムに参加して、成功の可能性を高めます。禁煙のための薬やその他の方法について、医師に相談してください。

  • ストレスの管理方法を学びます。家庭と仕事でストレスにうまく対処できるようにします。

食生活

現在の食生活の変更など、医師のアドバイスに従ってください。医師は登録栄養士を紹介してくれるかもしれません。食生活を変更することで、コレステロール、血圧、血糖値を改善できます。変更には次のものが含まれます:

  • 脂肪分とコレステロールの量を減らす

  • 特に高血圧の場合は、食事中の塩分 (ナトリウム) の量を減らす

  • 野菜や果物をたくさん食べる

  • 魚、鶏肉、豆類、エンドウ豆 (マメ科植物) などのより低脂肪のタンパク質を食べる

  • 赤身の肉や加工肉の量を減らす

  • 低脂肪乳製品を選ぶ

  • 植物油とナッツ油の制限

  • ポテトチップス、クッキー、焼き菓子などのスイーツや加工食品を制限する

  • トランス脂肪を摂取しない。トランス脂肪は加工食品によく見られます。成分に硬化油の入った食品は食べないようにしてください。

フォローアップ

  • 診察予約を守ってください。脳卒中のリハビリテーションと回復には、綿密なフォローアップが重要です。

  • 一部の薬は、進行状況や問題をチェックするために血液検査を実施しなくてはなりません。医師から指示された血液検査のフォローアップの予定を守ってください。

911に 電話する

次の脳卒中のいずれかの症状がある場合は 直ちに911に 通報してください:

  • 顔や体の片側の脱力感、うずき、または感覚の喪失

  • 突然の複視や片方または両方の目が見えなくなる

  • 突然の会話のトラブルやろれつが回らない

  • 相手の言っていることが理解できない

  • 突然の激しい頭痛

  • めまい、バランスの喪失、または転倒感

  • 失神または発作

B.E.F.A.S.T. は、脳卒中の徴候を覚える簡単な方法です。これらの徴候に気付いたら 直ちに911に 通報してください。

B.E.F.A.S.T. には次のような意味があります:

  • B は、バランス (Balance) のBです。 突然のバランスの喪失や身体を思うように動かせない。

  • E は、目 (Eye) のEです。 片方または両方の目の見え方の変化。

  • F は、顔 (Face) のFです。 顔の片側が垂れ下がっている、または麻痺している。笑った顔をしてみたときに、左右不均一に見えます。

  • A は、腕 (Arm) のAで 腕の脱力感。 片方の腕に力が入らない、またはしびれている。両腕を同時に上げると、片方の腕が下がります。

  • S は、スピーチ (Speech) のSです。 ろれつが回らない、または話すのが難しくなります。簡単な一文を繰り返して言えなくなります。

  • T は、タイム (Time) のTで 911に 通報する時間です 。 誰かがこれらの症状のいずれかを示した場合、たとえそれらが一時的であっても、 911に 直ちに通報してください。症状が最初に現れた時間を必ず記録しておきます。

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