原因不明の腹痛(大人)
あなたの腹痛(腹部痛)の正確な原因はわかっていません。現時点では試験や検査でも危険な原因は見つかっていません。だからといって心配する必要はありません。誰もが問題の正確な原因を知りたがるものです。ですが明確な原因のない腹痛はよくあることで、それは良いことでもあります。症状を治療すれば、気分がよくなるはずです。
あなたの症状は現在のところ深刻ではないようです。ただし深刻な問題の兆候が現れるまでに時間がかかることもあります。このため、新しい症状、問題、または状態の悪化に注意することが重要です。
今後数日の間に、腹痛が起こったり治ったりするかもしれません。あるいはずっと腹痛があるかもしれません。そのほかのよくある症状として吐き気と嘔吐があります。吐き気を自覚するのは難しいこともあります。ただ気分が悪いだけと感じて吐き気とは思わないかもしれません。便秘、下痢、発熱が痛みと一緒に起こることがあります。
適切な治療を受けても数日間痛みが続くこともあります。場合によっては、明確な原因が判明してさらに治療が必要になることもあります。追加の評価、薬、検査が必要になることもあります。
自宅でのケア
医師から痛み、症状、または感染症の薬が処方されることがあります。医師の指示に従って処方された薬を服用してください。
一般的なケア
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次の検査までできるだけ安静にしていてください。激しい活動はしないでください。
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症状の原因となった可能性のある活動はしないようにしてください。医師の指示がない限り症状の原因となった可能性のある薬も服用しないでください。症状の原因となった可能性のある食べ物や活動も控えてください。
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不快感が和らぐ体勢をとってください。お腹に小さな枕をあてると痛みが和らぐかもしれません。
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温湿布など温かいものをお腹にあてると痛みが和らぐかもしれませんが、火傷しないように注意してください。
食生活
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けいれん、嘔吐、または下痢をしている場合は、無理に食べないでください。
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脱水症状にならないように水分を摂ってください。スープを飲んでもいいでしょう。スポーツドリンクも、きつい酸性でなければ役立ちます。砂糖の入った飲み物は飲まないでください。症状が悪化する恐れがあります。少しずつ飲んでください。ガブ飲みはしないでください。
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カフェインは痛みやけいれんを悪化させることがあります。
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嘔吐や下痢をしている場合は乳製品を食べないでください。
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一度に大量に食べないでください。一日 2 回か 3 回たくさん食べるのではなく少量を数回に分けて食べてください。食べ物を飲み込む前に数分かけてよく噛みます。
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食物繊維の少ない食事(低残渣食)をしてください。精製パン、白米、果肉を含まない果物と野菜のジュース、柔らかい肉は食べてもかまいません。これらは腸を通過しやすい食品です。
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全粒穀物食品、丸ごとの果物と野菜、肉、種子とナッツ、揚げ物または脂肪分の多い食品、乳製品、アルコール、スパイシーな食品は、症状がなくなるまで食べないでください。
フォローアップ
24 時間以内に痛みが改善しない場合は、フォローアップの予約を入れるか、医師の指示に従ってください。
911に通報
次の症状があるときは 911 に通報します:
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呼吸困難
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錯乱
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失神または意識喪失
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頻脈
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けいれん発作
医療機関に連絡するタイミング
次の症状がある場合は直ちに医療機関に連絡してください:
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痛みが悪化する、または痛みが右下腹部への移動する
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嘔吐または下痢が始まる、または悪化する
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腹部の腫れ
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便秘が 3 日以上続く
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100.4ºF(38ºC)以上の発熱、または医師の指示による発熱基準の発熱がある
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嘔吐または便に血液が混じる(濃い赤色または黒色)
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目と肌が黄色くなる(黄疸)
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脱力感、めまい
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胸、腕、背中、首、または顎の痛み
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嘔吐の量が多く、薬、飲料、水の摂取量を抑えることができない
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体に膣がある場合:膣からの予期しない出血または生理がこない
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