心房細動
心房細動は心臓が不規則なパターンで鼓動する状態です。最も一般的な心拍リズムの異常です。心臓の上部小室(心房)の筋肉 中心部を通る電気経路の異常によって引き起こされます。心臓病や心臓に影響を与えるその他の健康上の問題の兆候でもあります。
動悸は心房細動の一般的な症状のひとつです。心臓が振動する、または激しく、不規則に高速で鼓動しているように感じます。心臓の鼓動が速すぎると、血液をうまく送り出せません。その結果、不安、倦怠感、息切れ、胸痛、めまい、失神などの他の症状が現れる可能性があります。心房細動には短時間だけ起こってすぐに元に戻るタイプ、発作性心房細動があります。このタイプは細動が数時間から数日続きます。一方で、一回起こると数週間から数ヵ月間続く、あるいは永続的に続くタイプを持続性心房細動といいます。心房細動の症状には気付きにくいものもあります。例えば、疲れやすくなる人もいます。 運動能力の低下に気付く人もいます。まったく症状が現われない人もいます。

心房細動は高齢者によく見られます。心臓病や心臓に影響を与えるその他の身体状態によって引き起こされる可能性があります。これには次が含まれます:
心房細動は次のような理由で心臓病でなくても発生する可能性があります:
これらの原因を治療または排除すると心房細動の治療に役立ちます。また再発の可能性を低くすることができます。
心房細動は心房粗動と呼ばれる別の異常な心拍リズムと交互に起こることがあります。心房粗動は心房細動よりは規則的な心拍リズムです。脳卒中のリスク増加とも関係しています。これらの不整脈を適切に治療することで心臓発作のリスクを軽減できます。
自宅でのケア
自宅でケアする際は次のガイドラインに従ってください:
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正常な状態に戻ったらすぐに通常の活動を再開してください。
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喫煙者は禁煙してください。支援が必要な場合は医師または地域の禁煙プログラムに相談してください。
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アルコール、コカイン、アンフェタミン、ダイエットピル、特定のうっ血除去薬、風邪薬、カフェイン、ニコチンなどの刺激薬は使用しないでください。
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医師から心房細動の再発を防ぐために薬を処方された場合は、指示に従って服用してください。症状があるときだけでなく、毎日服用しなければならない薬もあります。毎日服用することで薬の効果が発揮されます。
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抗凝血薬を処方された場合は、処方どおりに服用してください。抗凝血薬のひとつ、ワルファリンという薬を服用する場合は、医師の指示に従って定期的に血液検査を受ける必要があります。血液検査で適正な用量を服用できているか確認します。さらに副作用のリスクも低下させることができます。定期的な検査を必要としない他の抗凝血薬が処方される場合もあります。
フォローアップ
医師の指示に従ってフォローアップ診察を受けてください。
医療機関に連絡するタイミング
次の症状がある場合は直ちに医療機関に連絡してください:
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足の腫れの悪化
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予期しない体重増加
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片足の痛み、発赤、腫れ
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911に通報
救急治療を受けるには 911 に電話するのが一番速く確実な方法です。必要に応じて、救急隊員はが病院に行く途中で治療を開始することもあります。
次の症状が見られる場合は直ちに 911 に電話するか医師の診察を受けてください:
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