胃炎(大人)
胃炎は胃の内壁の炎症と過敏症です。短時間(急性)のことも長く持続する(慢性)こともあります。H. pylori と呼ばれる細菌に感染するとほとんどの場合胃炎になります。米国では 3 人に 1 人以上がこの細菌を体内に持っています。多くの場合、H. pylori が問題や症状を引き起ことはありません。しかし中にはこの細菌に感染すると胃の内壁が刺激され胃炎になる人がいます。H. pylori は血液検査、便検査、呼気検査、または内視鏡検査中の生検で診断されます。胃の炎症の他の原因には、アルコールを飲む、タバコを吸う、噛む、またはアスピリンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)と呼ばれる鎮痛薬を服用する、などがあります。特定の違法薬物(コカインなど)や免疫状態も胃炎を引き起こす可能性があります。

胃炎の症状:
-
腹痛または腹部の膨満感
-
すぐに来る満腹感
-
食欲不振
-
吐き気および嘔吐
-
吐血または便の色が黒い
-
いつもより疲れを感じる
炎症を起こして過敏になった胃の内壁からは潰瘍と呼ばれる痛みが生じやすくなります。この痛みを防ぐためには、胃炎の症状が発生したらすぐに診察を受けて治療する必要があります。
自宅でのケア
必要に応じて、医師が薬を処方します。H. pylori に感染している場合は、それを治療することで症状が緩和される可能性があります。その他の生活習慣の変更も胃炎の軽減と治癒に役立ちます。
-
指示どおりに薬を服用する。H. pylori 感染症の薬を処方されている場合は、指示に従って服用してください。調子が良くなっても薬は最後まで、あるいは医師からの中止指示があるまで飲み続けてください。
-
NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)に関する医師のアドバイスに従ってください。医師から NSAID を服用しないようにアドバイスされることがあります。心臓病やその他の健康上の理由で毎日アスピリンを服用している場合は、中止する前に必ず医師に相談してください。
-
アルコールは飲まないでください。アルコールの摂取を止めるのに助けが必要な場合は、医師に相談してください。
-
禁煙してください。喫煙は胃を刺激し、治癒を遅らせる可能性があります。できるだけ間接喫煙を避けてください。喫煙していて禁煙できない場合は、医師に相談してください。
フォローアップ
フォローアップの予約を入れるか、または医師の指示に従ってください。炎症や潰瘍の診断にに検査が必要な場合があります。
医療機関に連絡するタイミング
次の症状がある場合は医療機関に連絡してください:
-
腹痛が悪化したり、右下腹部に移動したりする(虫垂のあたり)
-
胸の痛みが急に現れたり悪化したり、背中、首、肩、腕に広がったりする
-
頻繁な嘔吐(液体摂取量を抑えることができない)
-
便または嘔吐物に血が混じっている(赤色または黒色)
-
脱力感やめまいを感じる
-
呼吸困難
-
説明の付かない体重減少
-
100.4ºF(38ºC)以上の発熱、または医師の指示による発熱基準の発熱がある
-
症状が悪化している、または新しい症状が現れた
© 2000-2025 The StayWell Company, LLC. All rights reserved. This information is not intended as a substitute for professional medical care. Always follow your healthcare professional's instructions.