コレステロール値を理解する

コレステロール検査を受ける

コレステロール値は簡単な血液検査でチェックできます。血液検査の結果が示すのは血中のコレステロールの量です。検査を受ける前は絶食しなければならないかもしれません。これは空腹時採血と呼ばれる検査です。

医師の指示する頻度で検査を受けてください。20歳を超えたら検査を開始します。高コレステロールのリスクがある場合や心臓病のリスクが高い場合は、早めに検査を受けてください。糖尿病やコレステロールが高い場合は、3ヵ月ごとに検査が必要になる場合があります。

総コレステロール値

血液検査で血液中の総コレステロール値が分かります。この数値が高いほど、コレステロールが血管に蓄積していく可能性が高くなります。コレステロール値が少し高いだけでも、健康上の問題のリスクがあります。

あなたの総コレステロール値： ________________

脂質値

総コレステロール値は全体的な健康状態のほんの一部を表しているにすぎません。コレステロールはさまざまな種類の脂肪（脂質）で構成されています。総コレステロール値が高い場合は、脂質プロファイルを知ることが重要です。

• HDL（高密度リポタンパク質）。これは「善玉コレステロール」として知られています。このタンパク質の複合体は LDL が血管壁に残した余分のコレステロールを集積します。そのため高レベルの HDL は心臓病や脳卒中のリスクを下げることができます。

  あなたの HDL コレステロール値： ________________

• LDL（低密度リポタンパク質）。これは「悪玉コレステロール」として知られています。主にコレステロールを体細胞に運びます。余分な LDL は動脈壁に蓄積します。その結果心臓病や脳卒中のリスクを大幅に高めてしまいます。

  あなたの LDL コレステロール値： ________________

• トリグリセリド。体はこの脂肪の形でエネルギーを貯えます。LDLコレステロールと同様に、この脂肪は血管にプラークを蓄積させる恐れがあります。トリグリセリドの値は 150 未満でなければなりません。トリグリセリド値が 200mg/dL を超える場合、医師はアポリポタンパク質 B（apoB）と呼ばれる別のコレステロールタイプを調べることがあります。

  あなたのトリグリセリド値： ________________

トリグリセリド値が意味すること

高コレステロール値は、心臓病、心臓発作、脳卒中、および末梢動脈疾患につながる大きなリスク要因の1つにすぎません。医師と話し合って、コレステロール値があなたにとって何を意味するのかを理解してください。リスク因子について学んでください。詳しくは医師から説明を受けてください。さらにスクリーニング検査が必要になる場合もあります。医師から、心臓病や脳卒中のリスクを高める要因について説明があるかもしれません。その要因とは、家族歴、年齢、性別、民族、および現在の健康状態などです。 

コレステロール値を下げる 

医師はあなたのコレステロール値をコントロールするプランの作成を手伝ってくれます。医師は目標とするあなたのコレステロール値を考えているかもしれません。さまざまな種類の薬を服用しなければならないかもしれません。薬はさまざまな種類のコレステロールに作用します。治療薬の種類や目標コレステロール値について医師に訊ねてください。目標値が重要である理由を理解しておいてください。目標値はあなたのリスクレベルに基づいて決まります。設定した目標を達成するために治療プランを守ってください。

コレステロール値を下げるために、次のようにライフスタイルを変えます：

• 健康的な食事をする

• 十分に運動する

• 禁煙する

• コレステロールをコントロールするスタチン系薬を服用する

• 定期的にコレステロール検査を受ける

コレステロール値を下げる努力をしていけば、ゆっくりと値が下がっていきます。必ず変化していきます。辛抱強く努力を続けてください。