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胃食道逆流症(GERD)(成人)

食道は食物を口から胃に運ぶ管です。弁(下部食道括約筋、LES)が胃酸が上方へ流れるのを防いでいます。この弁が正しく機能しないことがあります。そのため、胃内容物が食道を遡る(逆流する)ことがあります。これが繰り返し起こると、GERD(胃食道逆流症)と呼ばれ、食道を刺激することがあります。GREDは、痛みを引き起こすことがあります。また、嚥下障害や呼吸障害を引き起こすこともあります。重症の場合、GERDは肺炎を引き起こし、再発を繰り返すこともあります。これは、胃から逆流した内容物に含まれる粒子を吸い込む(誤嚥)ことによるものです。GERDは、以下のような他の健康問題につながる場合があります。

  • 食道粘膜の炎症(食道炎)

  • 食道の狭窄(狭窄形成)

呼吸器および上部消化管の解剖学的構造を示す男性の正面図。

逆流の症状には、上腹部(腹部)の灼熱感、圧迫感、鋭い痛みなどがあります。また、胸部中央から下部にかけて症状が出ることもあります。疼痛は頸部、背部、または肩に広がることもあります。以下の症状があるかもしれません。

  • おくび(げっぷ)

  • 喉の奥の酸味

  • 慢性咳嗽

  • 咽喉痛

  • 唾液分泌の増加

  • 嗄声

  • 呼吸困難

GERDの症状は、しばしば大量の食事を摂った後の日中に起こります。また、横になった際の夜間に起こることもあります。 

在宅ケア

生活習慣の改善が症状の緩和に役立ちます。また、担当医療従事者が薬を処方します。症状は治療によって改善することが多いです。しかし治療を中止すると、しばしば数ヵ月後に症状が再発します。GERD患者のほとんどは治療を継続する必要があります。あるいは、治療が必要な時とそうでない時があります。

生活習慣の改善

  • 脂肪分の多いもの、揚げ物、または辛い食品は制限するか、食べない。コーヒー、チョコレート、ミント、酸味の強い食べ物も制限する。これらには、トマトや柑橘系の果物やジュース(オレンジ、グレープフルーツ、レモン)などが含まれます。

  • 大量の食事(特に夜間)をしない。少量の頻繁な食事が最善です。食事の直後に横にならない。就寝前3時間は何も食べない。

  • アルコールや喫煙を控える。可能な限り、副流煙または受動煙から離れる。

  • 過体重または肥満の場合、体重減少が症状の軽減に役立つ可能性がある。 

  • お腹周りを締め付けるような服は着ない。

  • 睡眠中に症状が出る場合は、介護用クッションを使って頭だけでなく上半身を起こすようにする。または、ベッドの頭の下に4インチのブロックを置く。または、ベッドフレームの下に2つのベッド用ライザー(ベッドを高くする器具)を使用する。

  • 提案された生活習慣の改善ができない場合は、担当医療従事者にご相談ください。あなたに役立つ情報を提供できるかもしれません。

薬剤

薬はGERDの症状を和らげるのに役立ちます。また、食道の損傷予防にも役立ちます。担当医療従事者と治療計画について話し合ってください。以下の薬剤を1つ以上含みます。

  • 制酸薬。これらは胃酸の中和に役立ちます。

  • ヒスタミンまたはH2受容体拮抗薬。これにより胃酸の産生量が減少します。

  • プロトンポンプ阻害薬(PPI)。これらの薬剤では、H2受容体拮抗薬に比べ優れた酸産生量の低下が得られます。

  • 消化管運動改善薬。食物の消化を速めて逆流の可能性を低下させます。通常、H2受容体拮抗薬またはPPIとともに処方されます。

食後30~60分後および就寝時に制酸薬を服用してください。ただし、酸ブロッカーと同時に服用しないでください。イブプロフェンやアスピリンなどの薬を服用しないでください。心臓やその他の健康上の理由でアスピリンを服用する場合は、服用を継続すべきかどうかについて担当医療従事者にご相談ください。人によってはGERDの手術が必要な場合もあります。

経過観察のケア

指示に従って、担当医療従事者の経過観察を受けてください。

医師の診察を受けるタイミング

以下のいずれかが発生した場合は、担当の医療従事者に連絡してください。

  • 胃痛が悪化する、または痛みが右下腹部(盲腸部)に移動する

  • 胸痛が出現または悪化するか、痛みが背部、頸部、肩、腕に広がる

  • 市販の薬では症状が緩和しない

  • 説明のつかない体重減少

  • 嚥下困難または嚥下痛

  • 頻回の嘔吐(液体を吐き出せない)

  • 便や嘔吐物に血が混じる(赤色または黒色)

  • 脱力感を覚える、またはめまいがある

  • 100.4˚F(38˚C)以上の発熱(または担当医療従事者が指示した体温以上の発熱がある場合)

  • 症状が悪化、または新たな症状が発症

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